尊敬する医師。

脳外科の福島 孝徳先生の本を二冊読みました。「一発全治し、神経を傷つけない。その後の社会復帰をする。」ということを掲げて手術しておられます。一般の人からするとごく当たり前のことのように思われるかもしれません。しかし脳の腫瘍は、良性であっても神経に複雑にからみついていることが多く、命を優先する為に肉眼で見て腫瘍を完全に取り除くためには、大きく切って、神経を犠牲にせざるを得ない場合も少なくなかったそうです。
福島先生は、鍵穴手術という小さく切って神経を傷つけず、腫瘍のみを摘出することをめざして、独自のマイクロスコープや器具を開発し、福島先生しか出来ない手術を可能にしました。
それにより、手術後の早期に社会復帰することができるようになり、後遺症もなく、笑顔で人生をおくれるようになった人がたくさんいます。
福島先生ほどの手術が出来る人は世界中さがしてもいません。そのため67歳になっても毎日過酷な手術をしています。
福島先生は手術をする人の腫瘍だけを見るのではなく、その人の仕事や家族などのことも考えて、暖かい言葉を残して治療を終了します。その後どのように、社会復帰するかの配慮もすばらしく、医師の鑑です。
私も個々の患者さんの生活を配慮して、接する方々の気持ちを豊かにする医療人を目指します。

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