診療が終わってから、インプラントのシミュレーションソフトによる分析をしていました。
約10年前よりインプラントに関わってきました。
そのころと比べると今は、CTによる診断が確実となりました。診断用ソフトの充実により、患者さんの顔の骨の形も立体的に再現することが可能になりました。
歯を抜かずに残すことが理想ですが、現在でも、むし歯があまりにも大きすぎて被せが出来ないケースや歯がたてに割れてしまったケース、重症の歯周病や根の病気などで歯を残せないケースが存在します。
インプラント治療は、外科処置を行いますが、歯科のレントゲンのみの診断の時代と比較してCTと診断ソフトの発展により骨の形や厚みが正確に把握できるようになったことにより、手術前の診断が確実になり、より安全に手術を行うことができるようになりました。
また、歯を抜いた直後に、骨がやせるのを防ぐ為に行うソケットプリザベーションという方法で骨の条件を整えておけば、手術の条件も良くなります。
歯は、抜けてしまうとその場所のみでなくその周囲や相手の歯や反対側の歯にも負担がかかり、芋づる式に他の部分が悪くなってしまいます。
私は出来るだけ歯を多く残したいと考えております。
もし、どうしても一本歯を抜かざるを得なくなった場合は、そのときに親知らずなどで条件が良い歯があれば歯牙移植、なければインプラントの相談をして、他の多くの歯に負担がかからないようにして、できるだけ多くの歯を抜かなくていいようにすることを願います。
コメントを残す