理想の歯科医師像も時代とともに変化する。
その昔、人生の終末期にはほとんどの人が総入れ歯になっていた時代は、歯を抜くのが上手で入れ歯を作るのが上手な歯科医師が尊敬された。
近年では8020運動(80歳に20本の歯を残すこと)を唱え、歯を保存する方法が進歩した。
80歳になったときほとんどの人の歯がなくなっていた時代からすると、20本の歯を保存することができるようになったことは素晴らしいことである。
しかし、良く考えてみると8本の歯は失われている。これから目標は「8028」80歳で親知らず4本以外の28本の歯をすべて残せるようにすることである。
歯の喪失は、歯以外の全身的な病気や生活習慣が理由である場合があるため歯医者任せでこれを実現することはできないし、患者さんのケアだけでも難しいと思う。
若い頃からむし歯、歯周病、歯並びの予防をし、くいしばりや歯ぎしりをコントロールすることにより実現できることである。
そのためには今より一層の患者さんとの絆を深くしていく必要がある。
4月1日になりました。8028を人生の目標として新たな一歩を踏み出したい。
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