感謝の日

4歳年下の弟が結婚しました。高校卒業してから私とは違う道を歩みましたが、運命に導かれるように
昨年歯科医になりました。
歯科大に入ったときの年齢が20台の半ばということもあり、同級生はすでにドクターになっていました。
その間の勉強は、非常に厳しいものであったと思います。

彼女と弟は歯科大に入る前から今までを一緒に歩んできたということで、いろんな苦労を乗り越えて深い絆で結ばれました。
そして今まで家族をささえてくれた人たちへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

父の生前から亡くなる前、亡くなってからも特に母の兄弟になる親戚の方々には本当にお世話になりました。
子供の頃は理解できなかったことが、この年齢になって本当によくわかってきます。

若い頃は父が早く亡くなったことを自分で背負って生きているような錯覚がありましたが、そうではありませんでした。
母や妹、弟の絆が大きかったことは確かですが、本当に困ったときにいつも愛情いっぱいで暖かく支えてくれたおじさんやおばさんがいてくれたから、私たちは、父の死を乗り越えて前に進むことができました。

いつも当たり前のようにいてくれたので今まではよくわかりませんでしたが、おじさんやおばさんたちにはどれだけ感謝してもしきれないほどお世話になりました。

医院を開業し、家族を持つ中で親戚の子を気遣うことがどれほど大変であったことか、今になってやっとわかるようになりました。

弟が幸せになったことで一つ人生の区切りがついたような気がします。

これからはお世話になった人々への感謝を胸に秘めながら、今度は困っている人々に頼られるような人間になれるようにもう一歩成長したいと思います。

そして家族の絆を大切に生きていきたいと思います。

ありがとうございました。

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