昨年6月に定期借地契約の更新をしない説明を受けたとき、われわれも皆さんと同じように、建替えや改修などの具体的な計画を教えていただけるものと考えていました。
しかしながら、現在も何の報告もありません。
この原因は、複雑なオーナー形態にあります。
ビルオーナーの会社の名前は、東京セルシー。この会社の実態はなく実際のオーナーは不動産証券化された証券の持ち主で、誰なのか、複数なのか単独なのかすらわかりません。
このオーナーから、ある別の会社に予算などの使い方やテナントとの契約などの指示がでます。
このある会社からさらに現場を管理している阪神阪急ファシリティーズに指示がでます。
各テナントとの直接対話は阪急阪神ファシリティーズが行いますが、予算の使い方など、なんの権限もない状態で、さらに阪急阪神ファシリティーズもオーナーとの間に入っているある会社の方としか話をすることができず、現時点でセルシーの今後を決定する証券の所有者が誰なのか知らない状態です。
現時点で、われわれもビルの今後について説明を求めていますが、直接対応できるのは阪急阪神ファシリティーズしかなく、ここも今後について何も知らされていないのです。
何も知らないもの同士が現場で、たくさんの店舗の閉店を見ながらアタフタしてるだけというのが現在の状況です。
このように実権をもったオーナーは、顔を見せることなく今に至るのですが、特に違法というわけではないので追跡のしようがありません。
今後の予定についていまだにまったく情報がないですし、立ち退きを迫られているわけではないので、通っていただいている患者さんの利便性から千里中央のこのビルで診療するしか方法がないんです。