鉄人 金本

41歳を超えて、オフにひざの手術をしてそしてオープン戦ほとんどなしのぶっつけ本番の開幕。

今までプロ野球のスター選手が怪我をした後に手術をしたり、リハビリをしたりと苦労を重ねたが、全盛期の力を取り戻せた選手は、記憶にない。

しかし金本選手は明らかに若い広島時代より今の方がはるかにすごい。

まだ10試合していないのに1試合3本塁打が2試合。打率6割

シーズンを終わってからどれだけの成績を残せるかわからないが、金本選手のシーズンオフのリハビリやシーズン中の体調管理を実践すれば多くの選手の現役生活の延長が可能になると思う。

体力のみの理屈では証明できないモチベーションや感謝の気持ち責任感など精神的な要素がそれを実現しているような気がする。

全試合フルイニング出場というとてつもない目的を立て、打撃において高いレベルでの目標を毎年を達成し続けることの積み重ねが前人未到の記録を作りつづけている。

肉体の理論は過去の常識や多くのデータから作成されるが、人間の体の進化や体力の向上や病気や怪我の克服は、現在の高い技術の手術とリハビリと常識を超えた目的を必ず達成するという強い心が合わさることによってもっともっと向上することはまちがいない。

金本選手は常識を超えた人間の進化の証しである。

プロボクサー渡部 伊予守 雅之 

私と親交のあるプロボクサーです。先日、ボクシングのライト級新人戦にて1R KO勝ちを収めました。
当院のスタッフも応援しています。

非常に男前で性格も良く、周りを幸せにしてくれる良い男です。

この日のKOは一試合のみでした。世界戦を何度も戦った藤谷トレーナーが指導していることと渡部選手の努力ですばらしいボクシングを展開しました。トーナメントは続きます。西日本新人王を獲った後は九州の新人王、中日本の新人王と戦い、そのあと東日本新人王と全日本の新人王の決定戦となります。

長い闘いになりますが勝てば日本ランク10位になります。ここから世界チャンピオンになった人も多いためこれを獲るかどうかで、これからの人生大きく変わります。

相手もがんばって練習しているので勝つことは簡単ではないですが、応援しています。

8020

理想の歯科医師像も時代とともに変化する。

その昔、人生の終末期にはほとんどの人が総入れ歯になっていた時代は、歯を抜くのが上手で入れ歯を作るのが上手な歯科医師が尊敬された。

近年では8020運動(80歳に20本の歯を残すこと)を唱え、歯を保存する方法が進歩した。

80歳になったときほとんどの人の歯がなくなっていた時代からすると、20本の歯を保存することができるようになったことは素晴らしいことである。

しかし、良く考えてみると8本の歯は失われている。これから目標は「8028」80歳で親知らず4本以外の28本の歯をすべて残せるようにすることである。

歯の喪失は、歯以外の全身的な病気や生活習慣が理由である場合があるため歯医者任せでこれを実現することはできないし、患者さんのケアだけでも難しいと思う。

若い頃からむし歯、歯周病、歯並びの予防をし、くいしばりや歯ぎしりをコントロールすることにより実現できることである。

そのためには今より一層の患者さんとの絆を深くしていく必要がある。

4月1日になりました。8028を人生の目標として新たな一歩を踏み出したい。

矯正

昨日は矯正の勉強会でした。

成人の方の部分矯正と小児の予防的な矯正を集中して学び、できるだけ短期間で安く矯正治療を提供することが目的です。

全体的な矯正は、全ての歯を綺麗な位置に配置し、上下のかみ合わせもしっかり作ることができるため、理想的な矯正といえますし近年の歯科治療の中で重要な治療であるといえます。

しかしながら、治療期間が数年にわたること、器具の装着の見た目や違和感、費用が高いことから、全体的な矯正治療をやりたいもののなかなか決心がつかない方やあきらめていた方が多いように感じますがいかがでしょうか?
 
そのためプチ矯正に興味をもたれている方が多くなってきました。
1年以内の短期間で気になる部分や少しのゆがみを全体矯正よりかなり安く治療できるようになり、1度矯正をあきらめた方に非常に喜ばれています。

仕上がりが綺麗なだけでなく歯周病や虫歯の予防になるため当院スタッフにもプチ矯正経験者がいますので興味のある方は気軽におたずねください。

プチ矯正は、条件に制限があり出来る方と出来ない方がいるものの器具や治療法の進歩によりその範囲は広がりつつあります。

一度矯正をあきらめていた方も気軽に尋ねてください。相談のみの方も大歓迎ですよ。

リングの悲しみ

元日本チャンピオンで友人の田中聖二くんが亡くなって数年経過しましたが、先日ボクシングの試合後またしても選手がお亡くなりになりました。 

聖二くんと同じ悲しみを二度と味わいたくないと思っていたが、残念な結果となってしまった。

今回も日本タイトル戦であった。意外に思うかもしれないが日本では軽量級の選手にこのような事故が多い傾向がある。

中量級以上であれば、パンチがタイミング良く当たればKOになる確立が高いため、試合を止めることができる。

KO負けした選手はそのまま引退することも多いためダメージの蓄積が回避される。

軽量級のパンチは、タイミングよく当たってもKOが難しく、何とか試合続行が可能になることが多いため最終回までもつれ込むことが多い。

そのため負けても判定であれば、次がんばろうという気持ちになり、キャリアが長くなる。
キャリアが長い選手ほど疲労やダメージが蓄積されることになる。

また、軽量級は年齢が上がるにつれて減量が厳しくなり、血液の循環も不良になってくる。厳しい減量が軽量直前になると唾液も出なくなる。

試合が原因である死亡事故の回避は、レフリーやリングドクターが早く試合を止めることのみで防止できるものではない。
 
聖二くんが亡くなって以来、ボクシングの死亡事故を調べるといくつか傾向が見えてくる。

バンタム級以下の軽量級の選手が多いこと。脳内の出血や血腫など脳の血管に障害を受けていることが多いことがわかる。

そこでプロテストに合格したときに脳の血管の検査をもっと詳しく行った方がよいと思う。最低1年1回の脳の検査を義務付け、デビュー時と比較して血管が細くなっている選手や明らかに脳の血流が悪くなっている選手で、治療が困難な場合は引退勧告するべきである。

年齢による引退勧告やレフェリーストップのタイミングなど、昔と比べて改善された点は多く見られるものの、亡くなる選手がいるかぎり反省し、改善できることはしていった方が良い。

ジムや選手の気持ちを考えると次こそ「ランカーになれる」とか「次はタイトルマッチができそうだ」とかいう選手に体が動く段階で突然引退勧告することは非常に難しいと思うが、脳の血管による危険が証明ができれば納得してもらえると思う。

今でも田中聖二くんのことを忘れることはない。彼はボクサーである前に私の大切な友人であった。
友人が若い時に亡くなることは、残された人たちの人生にも深い悲しみを刻んでしまう。

二度と試合で亡くなる選手が出ないようにしていきたい。

WBC優勝。

日本人の素晴らしさを再認識した。

チームワークが素晴らしく、打線は、大会を通じてほぼ全員が機能したと思う。

投手は間違いなく世界一だった。特に岩隈、杉内、小松の三投手が印象に残った。

今大会はアメリカに辞退者が多いとか調整不足とかいろいろ言われているものの、一昔前の日米野球では観光気分の大リーガーに手も足もでなかったことを考えると、今の日本野球のレベルはかなり向上したといえる。

特にキューバに一点も取られずに二度勝ったことは歴史的な快挙といえる。

日本選手たちがキューバなどのパワー野球を投手力と技術、スピード、チームワークでねじ伏せた。

ただ、日本人野手は、1番バッターと3番バッターのタイプが多く、スピードと繋がりがあるものの不動の4番がいないのがさびしい。

贅沢だが清原、松井のようなパワーヒッターを育ってほしい気がする。

その意味では、怪我で離脱した村田には、今後それを期待する。

イチローの最後の打席は、打席に立つ前から闘志がみなぎり正に侍であった。バットが刀になり、剣道の鋭い「胴打ち」のようにボールを切り裂いたように見えた。

「日本」のすばらしい伝統と精神を見せてくれた選手たちに感謝したい。

感謝の日

4歳年下の弟が結婚しました。高校卒業してから私とは違う道を歩みましたが、運命に導かれるように
昨年歯科医になりました。
歯科大に入ったときの年齢が20台の半ばということもあり、同級生はすでにドクターになっていました。
その間の勉強は、非常に厳しいものであったと思います。

彼女と弟は歯科大に入る前から今までを一緒に歩んできたということで、いろんな苦労を乗り越えて深い絆で結ばれました。
そして今まで家族をささえてくれた人たちへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

父の生前から亡くなる前、亡くなってからも特に母の兄弟になる親戚の方々には本当にお世話になりました。
子供の頃は理解できなかったことが、この年齢になって本当によくわかってきます。

若い頃は父が早く亡くなったことを自分で背負って生きているような錯覚がありましたが、そうではありませんでした。
母や妹、弟の絆が大きかったことは確かですが、本当に困ったときにいつも愛情いっぱいで暖かく支えてくれたおじさんやおばさんがいてくれたから、私たちは、父の死を乗り越えて前に進むことができました。

いつも当たり前のようにいてくれたので今まではよくわかりませんでしたが、おじさんやおばさんたちにはどれだけ感謝してもしきれないほどお世話になりました。

医院を開業し、家族を持つ中で親戚の子を気遣うことがどれほど大変であったことか、今になってやっとわかるようになりました。

弟が幸せになったことで一つ人生の区切りがついたような気がします。

これからはお世話になった人々への感謝を胸に秘めながら、今度は困っている人々に頼られるような人間になれるようにもう一歩成長したいと思います。

そして家族の絆を大切に生きていきたいと思います。

ありがとうございました。

新チャンピオンと安定チャンピオン

以前に紹介をした粟生選手が新チャンピオンになりました。

前回は序盤にダウンを取りながら後半チャンピオンにかわされ僅差の判定負けでした。
今回は、終始ペースを握ったまま、最終回にダウンを奪い、文句なくの判定勝ち。

12ラウンドを全力で戦い、試合終了のゴングとともにマットに倒れこみました。
判定の結果のまえに前チャンピオンのラリオスが潔く負けを認め、粟生選手の手をあげてたたえたのが印象的でした。

インタビューの最後に「お父さんお母さんありがとう」と言った粟生選手。これからも感謝の気持ちを忘れずに強いチャンピオンになってください。

次に長谷川選手、今回は1RKO勝ち。しかも相手は世界ランク1位。弱いはずはない。しかし長谷川選手が強すぎた。スピード、タイミングが超一流。バンタム級3連続KOは26年ぶりとのこと。すごすぎて、賞賛の言葉が見つからない。