特別な日

10月31日です。
私の父の誕生日です。亡くなってから23年が経ちました。生きていたら63歳。父が亡くなった当時40歳でした。普段は、礼儀作法に厳しく、厳格で本当に怖い父でしたが、休みの日にいろんなところに連れていってくれました。一緒に遊んでくれたときの子供のような笑顔が好きでした。

お酒が好きな父は歯科医院を開業してからは、いろいろ悩みも多かったようですが、当時は何が原因で悩んでいるのかわかりませんでした。

亡くなったとき父は40歳。胃がんでした。私は13歳で中学1年生。中1の頃から高3のはじめまでに歯科医師にこだわらず、自分が世の中のためになり他の人に求められる仕事を考えて進路を考えましたが、最終的父と同じ歯科医師の道に進むことに決めました。
父が亡くなった後のいろんな考え方や経験が自分を強くしてくれたと思います。

今年36歳になり、父と同じ道を歩んだことによりそのときの父のことがなんとなくわかるような気がします。
今、父と話をできたら心が通じて楽しいと思いますが、叶わないことたので、ここまで無事に歩んでこれたのは父が天から見守ってくれたおかげであるということを感謝しながら、ささやかな誕生日をします。

「ゆるす」ということ。

最近、気になっている気になる言葉です。
一生懸命になればなるほど、緊張が高まります。
そのため、他の人の何気ない行動や言葉を余裕をもって理解することができず、怒りの感情が沸くことがあるそうです。

また、一生懸命になればなるほど、自分自身にも厳しくなり、目標を達成できなかったり、うまくいかなくなったりすると自己嫌悪に陥り、自分をゆるすことができなくなるそうです。

「ゆるす」という言葉には、「許す」という表現の他に人の感情を糸に喩えて「ゆるます」という意味があるそうです。

確かに糸は、ひっぱりすぎると切れてしまいます。
最近よく「切れる人」が多くなったと言われますが、もしかしたら、もともと頑張りすぎる人のほうが、緊張の糸が切れてしまい、自分や他人に対しても「切れてしまう」のかもしれません。

また糸はゆるませ過ぎるともつれてしまって、元に戻すのが難しくなります。

数年前、イチロー選手が「最近穏やかになった理由を教えてください?」という質問に対して「ゆるすことができるようになりました。」と答えていました。

そのときは、その意味をあまり深く考えていませんでした。

今考えると、一流の人は、ものすごい気合、緊張感、壮絶な経験、影での努力などがある一方で、なんともいえない余裕、包容力、やさしさ、穏やかさ、ユーモアなどをバランス良く持ち合わせています。

一生懸命頑張りながら、いろんなことに対して「ゆるす」ということを実践することができれば、今よりもう一歩成長できる気がします。

心に響いた言葉

「花が咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。」マラソンの高橋尚子さんが、高校のころの恩師に聞いた言葉だそうです。
オリンピックの金メダリストも高校の頃の駅伝では、全国で45位の成績だったそうです。
見えないところで努力をしたおかげで後にオリンピックの金メダルというすばらしい花を咲かせることができました。
どんなに辛くても笑顔でインタビューに答え続けた高橋選手には、いろんな方への感謝の気持ちが伝わってきます。
努力し尽くして出した結果に悔いはないようですね。お疲れ様でした。

尊敬する医師。

脳外科の福島 孝徳先生の本を二冊読みました。「一発全治し、神経を傷つけない。その後の社会復帰をする。」ということを掲げて手術しておられます。一般の人からするとごく当たり前のことのように思われるかもしれません。しかし脳の腫瘍は、良性であっても神経に複雑にからみついていることが多く、命を優先する為に肉眼で見て腫瘍を完全に取り除くためには、大きく切って、神経を犠牲にせざるを得ない場合も少なくなかったそうです。
福島先生は、鍵穴手術という小さく切って神経を傷つけず、腫瘍のみを摘出することをめざして、独自のマイクロスコープや器具を開発し、福島先生しか出来ない手術を可能にしました。
それにより、手術後の早期に社会復帰することができるようになり、後遺症もなく、笑顔で人生をおくれるようになった人がたくさんいます。
福島先生ほどの手術が出来る人は世界中さがしてもいません。そのため67歳になっても毎日過酷な手術をしています。
福島先生は手術をする人の腫瘍だけを見るのではなく、その人の仕事や家族などのことも考えて、暖かい言葉を残して治療を終了します。その後どのように、社会復帰するかの配慮もすばらしく、医師の鑑です。
私も個々の患者さんの生活を配慮して、接する方々の気持ちを豊かにする医療人を目指します。

辰吉選手2RKO勝ち。

新聞に辰吉丈一郎選手の勝利の写真が大きくでていた。
ボクシングは、人生や情熱をかけないとできない。私の友人のボクサーたちも引退したものの、次に情熱を賭けるものが見つからず、もう一度復帰する人は少なくない。
必死で練習した後に試合前の厳しい減量。相手も同じように必死で試合前の準備をする。
第二の人生でこれほど必死で戦えるものを見つけることは難しい。辰吉選手は、その代表だと思う。タイに500人近い日本人が応援に来たという。
やはり辰吉選手は、ヒーローである。体のことは気になり複雑な思いがあるものの、タイの会場で起こった辰吉コールを聞くと、まだまだこの先もボクサーとして感動をあたえてくれるのであろう。

男が一つのことを全うする人生、これはボクサーでなくても美学である。私も医療人として人生を全うしたい。

またまた

ボクシングの話ですみません。
亀田 興毅選手が、11月1日にアメリカで世界ランカーと試合するとのこと。スパーや準備の期間が短いのに試合を受けたことに驚きです。ただこの試合に勝てば、WBA坂田選手との世界戦の可能性が高く注目のカードになります。
坂田選手は、WBCの内藤選手と比べて地味なイメージがありますが、関係者の評価は、非常に高く、「後半にかけてドンドン馬力が上がり坂田のスタミナは化け物や」といわれています。
派手なKOは少ないですが、興毅君が簡単にベルトを獲れるチャンプではないことは確かです。
坂田対興毅の一戦がきまったら注目してみてください。

歯がしみる?!

酸蝕症をご存知でしょうか?最近は、歯がたくさん残せるようになったことで、昔はあまり意識しなかったことが少し問題になってきています。
健康志向でお酢や柑橘系のものを口にすることは良くあります。それ自体は、体にいいことです。しかし正しい手入れをしないと歯が溶けだし、しみたり、痛みが出たりする酸蝕症が、問題になっています。症状が虫歯に似ていてしみたり、痛みがでたりとさまざまですが、長期に渡り口にする食品やその後の磨き方に問題があることが多いです。

まず、お酢や柑橘系のものが好きな人は、健康志向が強く、口に含んだ直後に硬いブラシをすることが多く、これが習慣になっている人は、酸蝕症になる確率が、高いといわれています。

またお酢を飲んだら歯を磨かずに寝る人も多く、これによる酸蝕症で歯がしみている人も多いと思います。
また長期間、レモンを口に含んで咬んでいる人も酸蝕症になりやすいそうです。

では、どのように手入れをすればよいかというとお酢や柑橘系のものを口にしてから30分ほど待って歯ブラシをするのがいい良いそうです。
直後は刺激が強くエナメル質を溶かしてしまうからだそうです。また歯ブラシをしないのは、長時間かけてエナメル質を溶かすのでこれもよくないそうです。

酸蝕症になった方やお酢や柑橘系が好きな方には、シュミテクトプロエナメルという歯みがき粉を使ってやややわらかめの歯ブラシを使うと再石灰化し、なお良いと思います。

酸蝕蝕歯には、お酢や柑橘系以外の食品やお口の手入れの仕方や習慣で他にも色々原因があるので、気になる方はご相談ください。

眼のはなし

レーシック手術について調べています。視力にはとくに苦労しています。仕事もそうですが、スポーツのとき、特に海やプールで大変苦労します。
レーシックを経験した人は、ほとんどの人が人生が変わったといって喜んでいます。しかし、術後近くが見にくい、夜まぶしいなどということをいう人がいます。
レーシックを受けたいと思いながら、職業柄、近くが見えにくくなることを恐れて、3年くらい経ちました。
ボクシングの石田くんもレーシックを受けて、人生が変わったので絶対お勧めです。とのことでした。最近、娘が活発になり、遊んでいるとメガネが壊れそうになります。来年の夏の海やプールに間に合うように年末くらいにやってみようかなと思っています。経験者の方の意見をお待ちしております。

話は変わって、ボクシングの辰吉選手が、タイで復帰するそうです。いろんな夢を見させてくれた偉大なチャンピオンですが、本当に体が心配です。網膜はく離の既往があり、眼が心配です。5年前の試合の後、会場で時々見かけますが、歩くのが辛そうでした。辰吉選手は、本当にリングで死ぬまで戦おうとしているようでなりません。そうならないように、勝ち負けよりも試合後の無事を願います。伝説の選手に対して本当に複雑な想いになりました。

岡田監督

藤川球児に「打たれたのがお前で良かった」という一言を残し、阪神の戦いは終わりました。
負けたことは残念でしたが、みんなが納得できる形でした。いろんな選手の適正を見極め、信頼して使い、いろんなスペシャリストを生み出した岡田監督は名将でした。
強いチームをつくってくれてありがとうございました。