72歳のゴルファー

奥歯がなくて部分入れ歯が必要な人だった。

なんとなくめんどくさくて、入れ歯を作っていなかったとのこと。

すごいゴルフ好き。

年齢が重なり、距離が減り、スコアも110前後になってしまったとのこと。

奥歯に入れ歯が入れば、ゴルフのスコアよくなるよと言って一緒に楽しみながら、入れ歯を装着。

今日入れ歯を入れてからはじめて来院。

入れ歯を入れてから距離が5ヤード伸びて、10年ぶりにハーフ46が出たと子供のようにニコニコ話す72歳のゴルファー。

入れ歯をつけて食事も楽になったとのこと。

歯医者っておもしろい。すごく嬉しいできごとでした。

後悔

数年前から夫婦で来院していただいている年配のご夫婦の話。

二人とも怖がりでいつも緊張している様子。

それでもうちの医院を気に入って通ってくれていた。

昨年、ご主人が重病で入院し退院後、歯科治療をしていた。

約一年、来院が途切れていた。

久しぶりに奥様が来院。

あのあとすぐにご主人の様態が悪くなり、入院し、お亡くなりになられたとのこと。

入院中、歯が痛くなり、総合病院の歯科の受診を勧めたが、「野上先生以外の歯医者には見て欲しくない」と言って最後まで歯医者の受診を拒んだとのことでした。

その方がそこまで自分のことを思ってくれていたことを初めて知りました。

一本電話いただけたら訪問したのに・・・

私にはその方の命を救う力はありません。

でも、そこまで思ってくれていたその方の最後の歯の痛みを和らげることができたら、人生のゴールがもっと安らかな形になっていたかもしれません。

医療人として本当に求められていることを教わりました。

後悔、無念、感謝いろんな感情が浮かんできます。

次に向けて進みます。

Sウエルター級統一戦

WOW WOWに加入しました。

世界のボクシングをしっかり見ていこうと思います。

Sウエルター級WBA WBC統一戦がありました。

トラウト対アルバレス、タイプの違う全勝チャンピオン同士。

サウスポーでディフェンスからリズムをつくり攻撃に移行する負けるリスクが少ないトラウト。

42勝で30KO、捨てパンチがほとんどなく、どの種類のパンチも早く強く打てるアルバレス。

タイプの違う両者の持ち味が出た良い試合でした。

アルバレスは豪腕で被弾するリスクが高いとスタイルだと思っていたが、至近距離のパンチを強いパンチで打てる体制でよけるディフェンスのテクニックが素晴らしかった。

結果はダウンを奪ったアルバレスの判定勝ち。

王者が4団体と多くなり、価値が下がるという声も聞かれるが、無敗同士の王者がアグレッシブに戦う試合はおもしろい。この試合で負けたトラウトの価値が下がることもなく、勇気を持って統一戦に挑んだ姿は素晴らしい。

こんな試合が毎週月曜に見られる。WOW WOWの加入はお得です。

診療時間の変更

4月1日です。本日から診療時間の変更をします。

シフトによるスタッフ人数の変化を少なします。

スタッフ間のコミニケーションを充実することと、各個人の仕事を明確化して、医院レベルを向上させることが目標です。

WBC

終わりました。
真剣勝負はその時の状況で勝つこともあれば負けることもある。
韓国、米国が負けていく中最終ラウンドまで勝ち進んだ侍ジャパンあっぱれでした。

少し気になるのは、前回も大会終了後に書いたボールのことでした。国内のボールも国際基準にするべきだと書きました。

国内のボールは国内で統一球になっただけで、国際基準とちがったボールで国内リーグが行われてしまったことが残念でした。

選ばれた選手たちは、WBCに向けてしっかり調整してきたにもかかわらず、ボールへのアジャストという無駄なハードルを超えないといけないことに少し後悔が残りました。

前回大会と比べて少し自分が大人になってわかったことは、ボールを国際基準に変えることは、簡単ではないということ。

このボールを大量に作るために組まれた工場のラインや雇用などの問題、NPBとスポーツメーカーとの巨額の契約などをいきなり見直すということは簡単ではないということです。

しかしながら、日本野球の飛躍のためにこれらのことをしっかりクリアして次のWBCまでには国際規格に近いボールで日本のプロ野球が行われることを祈ります。

日本野球の良いところがたくさん出ました。投手陣のコントロール、投手陣はメジャー移籍の影響で少し若くなりましたが、変化球の制度とコントロールは一級品でした。野手陣の守備、走塁、ミートの技術。井端、内川、糸井、稲葉、鳥谷などが長く活躍している理由がわかりました。

次回、オランダ、イタリア、ブラジル、台湾、オーストラリア、カナダなどのレベルが上がればどこが優勝するかわかりません。

サッカーのように世界中にレベルの高いリーグができてそれぞれの選手が高年棒で活躍できるようになれば、もっと夢のある大会になると思います。

一時は日本が参加しないということになりそうでしたが、参加してよかったです。

大会のレベルも上がってますし、楽しいひと時でした。選手のみなさん夢をありがとう。

5キロ減

今年に入って、惰性で酒を飲むのをやめた。

人との交流の時だけ、少量の酒を味わって飲む。

仕事をし始めてはじめて睡眠について向き合う。

毎朝ベッドメイクして、寝る前に心を無にする。

体と心から、無駄なものが省かれ、スッキリ。

気がつけば体重5キロ減。

物と情報が溢れ、体にも心にも無駄なものが蓄積している。

これらを削ぎ落として、自分らしく中身のある生き方をする。

ネットとテレビの情報に

依存しない努力をはじめています。

情報を知らないと乗り遅れるという恐怖からいろんな情報に振り回される。

世間的に正しい情報でも自分と感覚の違うものは見ない。聞かない。

それで困ることはなく、むしろ考え方にブレがなくなる。

情報を発信してる人が、世間的にすごい人だったり賢い人だったりすると迷いが生じる。

もし悩みがあるなら、自分の近くにいる優れた人を参考にすることや、自分の考えの参考になりそうな本を読んだほうが、間違いがない。
 
ネットから離れて、自分の本質と向き合う時間が自分を正しい方向に導く。

大人の医院へ

多様化する時代の中で、必要とされる医療組織を目指して、それぞれの部門で高いレベルで仕事ができるメンバーがそろった。

昨日から、新体制。

緩やかに流れる時間の中で、それぞれが必要な仕事や配置を考えて動く。

これからがスタート。

来年への期待は大きい。

12月15日

何回か書いたことがあると思うけど、父が亡くなった日。日曜日だった。

淡路島では珍しく大雪でした。

朝、病院から意識がなくなったと電話。

慌てて病院にいく。父を取り囲む周りが慌ただしくなっていたが、眠っているだけのように見えた。

いつまでも起きない。親戚が入れ替わり見舞いに来る。

なぜか冷静に見ていた。

夕方を過ぎて、状況が変わらないが、次の日の学校に備えて、妹、弟と一緒に祖父母の家に帰った。

一時間後、容態が急変したとのこと。

そのあとすぐに、緑のママチャリを飛ばして、病院に行った。ドラマで見るような心臓マッサージや電気ショックを与えていた。

心電図が反応しなくなり、父が亡くなった。40歳になって一ヶ月と少し。初めて真剣に人の死を肌で感じた。僕は13歳。

父の歩んだ歯科医の道を父の人生をなぞらえて進み、天の父と対話しながら40歳にたどり着いた。

これから、自分の意志で人生を切り開いていく。今ある命に感謝しながら強い心で。

亀田世界戦の感想

昨日の世界戦、相手の試合を以前に見たことがあった。

KOへの組立がうまく、試合前は亀田が勝てると思わなかった。

12R通して、亀田のディフェンスがうまく、なんとなく判定勝ち。

試合が終わったとき、亀田が判定かドローで防衛すると思ったが、あの相手によく戦ったと思う。

世界チャンピオンは、防衛し続けなければ意味がない。

しかしながら、西岡対ドネア、井岡対八重樫のようにワクワクする試合を期待したい。