阪神が負けたおかげで純粋に野球をみました。西武ライオンズの渡辺監督、大久保コーチにこの時代に合った、リーダー像をみました。西武は親会社の経営不振で球団存続も難しい状況でした。
カブレラ、和田がいなくなり若手中心のチームにならざるを得ない状況でシーズンを開始しました。序盤はブラゼル、GG佐藤が引っ張りましたが、日本シリーズにこの二人は出場しませんでした。
渡辺監督は、現役時代に常勝西武で6度日本一、その後ヤクルト、韓国、西武2軍監督から一軍監督に昇格しました。
もし、西武の経営が昔のように好調ならば、カブレラなど高年俸の選手の放出はなかったかもしれないし、選手の起用も親会社から色々言われ今年のようなチームが出来なかったかもしれません。
年俸の安い若手を信用して使い続け、失敗しても、とがめなかったそうです。
昔から日本では、すぐに「最近の若い者は」といい、失敗を怒る風潮があります。
それが必要なときもありますが、最近の若者は、いろいろ考えています。失敗にも意図があり、次に大きく伸びていく為にしっかり信用してあげることが大切であると考えます。
まさに今年の西武は、そのお手本であったように感じます。
もし西武が巨額なマネーで補強できるチームなら今年の優勝は、なかったかもしれません。
限られた資金でのやりくりの工夫と、実績の少ない若手を信用しつづけたことで、試合を消化しながら成長をし続け、日本一になりました。
いい意味で古い伝統を壊し、新しいチームで優勝を勝ち取った渡辺監督に、この時代にマッチした新しいリーダー像を見ることができました。
しっかり考えを持った若者は、最初は失敗するかも知れませんが、信用してあげると、爆発的に成長します。こういうリーダーが、増えてくれば、この国の未来は明るいと思いました。